お腹も空いてない、オムツもきれい、熱もないし・・・それでも赤ちゃんが泣き止んでくれなくて、困った💦

みなさんもそんな経験ありませんか?

そんな時、先輩ママたちはどうしていたのか?寄せられたエピソードをご紹介します。

小児科医の丹羽房子先生からコメントも頂きましたので、ぜひ参考になさって下さい。


 <先輩ママSさんのエピソード>

私の長女は赤ちゃんのとき、車に乗って出かけようとチャイルドシートに乗せてしばらくすると必ず大泣きしていました。

音楽でもかければ気が紛れるかと、童謡やワンワンのCDをかけてみても逆効果。

が、何故かジャクソン5(マイケル・ジャクソンの子供の頃のバンド)の「 I Want You Back」がかかった途端、ピタリと泣き止みました。

それからというもの、車中ではジャクソン5以外の音楽を聴けない状態になりましたが(笑)、確実に泣き止んでくれたのですごく重宝しました。

そんな長女ももう中学生。赤ちゃんの時は人見知りのギャン泣きちゃんで手がかかりましたが、今となっては良い思い出です。

 

<丹羽先生のコメント>

赤ちゃんはママのお腹にいる時からお母さんの声を聞き、豊かな感情を育んでいることがわかっています。

もしかするとSさんは長女さんの妊娠時にジャクソン5の曲を口ずさんでいたのかもしれないですね。



 <先輩ママMさんのエピソード>

0歳〜6ヶ月によくしていたこと。

抱っこでスクワット。 ハイローチェアで揺らす。 オルゴールをかける。 自分の好きな音楽をかける。 絵本を読む。 抱っこ、もしくはおんぶで部屋の中を歩き回る。 諦めて抱っこせずベットにしばらく置いてみる。 おひなまきをする。

夫のパジャマで包む。→うちの子はなぜか夫の着ていたパジャマで包むと泣き止むことが多かった。

音の出るおもちゃを見せる。 足の裏をさする。 子守唄を歌う。

 

6ヶ月以降によくしていたこと。

散歩に出かける。ベランダに出る(少しの間)。 テレビをつけてみる。 音楽をかける(オルゴールや自分の好きな音楽)。 抱っこ、おんぶで家の中を歩く。 食べられるおやつがあれば食べさせる。 絵本を読む。 諦めて目の届くところで離れてみる。 足の裏をさする。 自分の歌いたい歌を歌いながら抱っこ、おんぶ。

 

<丹羽先生のコメント>

身近な人からわかり始める時期ですから、Mさんのお子さんはパパの匂いで安心できたのでしょうね。

赤ちゃんは揺さぶられるのが大好きですが、強く揺さぶることはないように注意しましょう。

 

泣き止まない時に環境を変えるのは大人にも子どもにも良い気分転換になりますね。

 

おやつが有効な場合もありますが、月齢に合ったものとして与えすぎには注意しましょう。



 <先輩ママTさんのエピソード>

娘は4ヶ月頃から黄昏泣きが始まりました。

毎日夕方から日が暮れる時間帯にかけて、抱っこでも寝かせていても外に出ても泣くため 一切の家事を諦め抱っこ紐であやしていました。

ふとずっと好きだったアーティストの「黄昏泣き」という歌を思い出し、抱っこをしつつ泣きながら歌っていました。

ただただ歌いながら時間が過ぎるのを待つだけでしたが、次第にこの歌を歌うと落ち着く日が増えて行きました。

抱っこ紐と歌という組み合わせが好きなのか、この時間帯以外にもぐずった際に違う歌で試してみたら泣き止む頻度は高かった様に思います。

 

<丹羽先生のコメント>

まずは抱っこ紐、安定性が高いですので子どもが安心感を持てますね。

そして歌は何より歌っているママの気持ちを落ち着けますし、お子さんも心地よく感じられるようになったのだと思います。

音楽療法の効果であったかもしれないんですね。



 <先輩ママAさんのエピソード>

託児でお子さんをお預かりしている時の目線で書きます。

全ての赤ちゃんに当てはまる事ではないですが、参考になれば幸いです。

まず、どうして泣いているのか予想をたてる。人見知りの場合は距離を保つ。お子様の事は見ていない風で自分が精一杯楽しそうにおもちゃで遊ぶ。繰り返し見せつける。動作をゆっくりめに。

 

マニアック編→身体を軽擦、耳をさわる、足が冷たかったら触ってあたためる。 一本橋こちょこちょ(わらべうた?)

ビニールやスーパーの袋に空気入れて簡易風船つくって上から落とす。ティッシュを上から落とす。

楽しそうに本の音読(本は自分の方向、みたかったら近づいて奪いにくる)

 (Aさんは現役の保育士さんです)

 

<丹羽先生のコメント>

豊富な経験からのアドバイスがとてもありがたいですね。人見知りで子どもが不安が強く泣いている場合は距離を取る方が良いときもありますが、泣きながらもチラとこちらに目を向けるようであれば、興味や関心を示しているのでチャンスです。

大人が楽しそうにすることが子供の気持ちを向けさせるのに有効なことがあります。



 <先輩ママYさんのエピソード>

長男(現在8歳)は、赤ちゃんの頃は、本当によく泣く赤ちゃんでした。

昼も抱っこ、夜も抱っこで両手が腱鞘炎になりました。

 

そんな長男が一番泣き止んだこと。

 

3ヶ月頃:抱っこしてお散歩。外に出ると必ずと言ってよいほど泣き止みました。田舎に住んでいたので、田んぼの中をよく歩きました♪  

 

6ヶ月頃:パパや、ママが歌って踊る。 子育てが大変で辛いときもありましたが、ママが自分の好きな曲(激しい曲)をかけて踊ったりしてると、息子もキャッキャッと喜びました。

私もストレス発散になっていたかもしれません・・・(笑) パパは、子ども番組を真似てよく踊ってました。 

 

1歳頃:お気に入りのぬいぐるみを抱く。 いつもそのぬいぐるみを渡すと泣き止んでいました。キャラクターものではないシンプルな動物のぬいぐるみです。

 

3歳頃までそのぬいぐるみを大切に抱いて寝てたので、よっぽど落ち着いてた様子。

ママが頑張って泣き止ませようとしていたネタは効かず、おもちゃを鳴らしたりオルゴール効かせたりしましたが、 結局はママがリラックスしてると一番穏やかなのだなと思いました。

ママ自身が楽しめるものや、好きなものに反応してくれてました。

 

<丹羽先生のコメント>

赤ちゃんに授乳をしてもオムツを替えても泣きやまない時は本当に辛いですよね。

そんな時はママの表情も険しくなっていたかもしれませんね。

赤ちゃんはママやパパの表情や仕草、気持ちを敏感に感じ取っていますので、外へ出てお散歩したり、また好きな曲にのって楽しく踊ってママやパパがリラックスしたことが赤ちゃんに伝わったのではないでしょうか。

 

1歳頃になると自分の意思を持ち始め、お気に入りのものを持つことで落ち着けることもあります。

子どもの主張をできるだけかなえてあげてから大人の意図する方向に気持ちを向けていくと、一緒に喜びを感じられると思います。



【監修・コメント】

京都大学大学院 医学研究科 エコチル調査京都ユニットセンター 特定准教授

小児科医 丹羽房子

https://ecochil-kyoto.jp/staff/